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70歳のひとりごと(2)

 

世界中が緊張に包まれているけれど、この瞬間にも、生まれてくる命がある。

 

歴史を振り返れば、戦時中にも同じことが言えたのだろう。

なぜ人は、選んだかのようにその時代に、生まれてくるのかしら。

 

詩人茨木のり子さんは二十歳に敗戦を迎えた。

「わたしがいちばんきれいだったとき」という詩は

もし彼女が中学生で敗戦を迎えていたら、生まれなかったはず。

 

そう思うと、人が生きる目的と時代は、

否応なく結びついていると思わざるを得ない。

 

同様に70歳の私が、COVID-19によって経験している「今」と

こどもたち、そして進学や就職で、新しい世界に出て行く若者たちが

経験している「今」は、おそらくちがう。

 

私のあしたは、若者と比べるまでもなく、短い。

食料も、マスクの数もトイレットペーパーだって一人分。

第一、あまり心配もしていない。外出自粛も苦ではない。

けれど、もし、私に育ち盛りの子どもがいたら、

どんなに不安なことだろう。

身の安全もさることながら、教育、経済、この先いったいどうなっていくのだろうと。

 

人と人が分断され、

世界中の人々が「境域に立つ」経験をしている。

いまだ、その全容は見えてこないけれど、

この危機の背後に何が待っているのか。

それはいつになったら現われてくるのか。

新しい意識、価値観、生き方...

それをちゃんとキャッチできるだろうか。

そのためには、十分に目覚めて、準備をしなくてはならない。

 

私に何ができるだろう。

 

わからない。

 

けれど、きっと、

こうして考えることが大切なのだと思う。

 

 

刻々と季節が移っていく。

オークの雌花が美しい。秋には実を結ぶ。 

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