アントロポゾフィー(人智学)の世界観、人間観をベースにワーク、講座、コンサルテーション
いつしか晩秋です。
遠くの山並みが
くっきり浮かび上がり
夕暮れの美しさはことさら。
先日、夕映えの中を
鳥が隊列になって飛んでいくのを見て
まさに
1000年前の、枕草子の世界が
今もあると思いました。
当時の風景は望むべくもありませんが
たとえ、物も人も
すっかり変わってしまっても
自然の巡り、感動する気持ちは
きっと、
今も昔も変わらないのでしょう。
当時も
「秋はゆうぐれ」
だったのですね。
秋は、夕暮れ。
夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、
烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、
飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁などの連ねたるが、
いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた、言うべきにあらず。「枕草子」より
過去ログ クロイツ四季の窓辺2
ヒーリングの「heal」は、ギリシャ語の「holos(全体)」を語源にもつ「ホリスティック」に由来します。健やかさは、心や身体だけではなく、環境やライフスタイル、文化、精神性を含め全体で捉える必要があります。かつてないほどのストレスに晒されている私たちが健やかでいるには、自らを癒すスキルを持つことがとても大切。そのプロセスは、決して受け身ではありません。真の癒しは能動的な自己教育に支えられています。
新しいことを知る、何かと何かがつながる発見の喜びは、それまでぼんやりしていた物事に、ピントが合った時のような驚きと感動に満ちています。どんな些細なこと、どんな状況や、どんな人からでも学べるということの土台にあるのは、世界に対する「畏敬の念」だということに気づいたのは、もうすっかり大人になってからのことでした。腑に落ちる学びには経験が必要で、知識だけの時間とは異なるようです。