忙中閑あり!(ホントかな)
神戸までホドラー展に行ってきました。
東京ではタイミングを逃し、この忙しさではもう無理と
ほとんど諦めかけていたところ
長距離バスで行こうよ、私も、もう1回行ってもいいよ、と
東京ですでに鑑賞済みのHirokoさんの言葉に誘われ、
ひょこっと空いた一日、バスで行ってきました。
あゝ 行けてよかった!!
ありがとう~
ドクン、ドクン、ドクン
絵の前に立っていると、空間が波打つように、
こっちまで共振し始めます。
な、なんなんだ。この感覚は。
「感情Ⅲ」1905 ベルン州美術コレクション
このタイトル、意味が分からない。
ホドラーによれば「どんな感情も身振りを持つ」とのことですが
「オイリュトミー」 1895 油彩カンヴァス ベルン美術館
これをオイリュトミーというの?
オイリュトミーとは、ギリシャ語で美しいリズム、調和あるリズムという意味。
シュタイナーの運動表現芸術誕生以前に
ホドラーは何をもってオイリュトミーと呼んだでしょう。
「自然の形態リズムが感情のリズムと協同すること、交響すること
わたしはそれをオイリュトミーと呼ぶのだ」ホドラー
「悦ばしき女」 1910年頃 ベルン美術館
これはまさしくオイリュトミーのイメージそのもの
「感情」によって動かされる「身体」、
あるいは「身体」によって動かされる「感情」にかたちを与え
そこに生起するリズムを描き出す。
「木を伐る人」 1910年 ベルン、モビリアール美術館
1911-1958流通 50スイスフラン紙幣の原画
びゅ~んと、すごい力で、身体ごとうねりを挙げていそうです。
兵庫県立美術館の水辺に面したカフェで、
たった今見終わったばかりのホドラーを語り合う。
生きているもの、死んでいるもの
リズムによって吹き込まれるいのち
ホドラー 1853-1918
シュタイナー 1861-1925
バッチ 1886-1936
他にも、多分いっぱい。
19世紀末から20世紀初頭、この時代に
大きな精神性のムーブメントがあったことを、
今更ながら思います。