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八ケ岳へ一人移住(3)

  移住を実現化するため、次に取り掛かったのは、八ケ岳周辺の諏訪圏域から北杜市小淵沢辺りまでの、定住可能なリゾートマンション、〇〇リゾート、〇〇の森、〇〇ビレッジ等々、管理別荘地の中古別荘、地元の不動産業者が扱っている中古住宅、古民家まで、検索に引っかかってくるサイトを手あたり次第、片っ端から見ていった。

 

ところがなかなかイメージがつかめない。

画面上の物件に、自分が住む絵が描けない。

 

 本来なら予算、物件の広さ、築年数、管理費用等々、条件に合致する物件をリストアップするべきなのだろうけど、初心者ゆえよくわからない。いろいろ見たり聞いたり、情報を集めていくうちに、わかってくるだろうと、とにかく運命の終の棲家を見つけるべく、内覧の申し込みをし、案内してもらい、自分のイメージが固まっていくはずだったのだけれど、見れば見るほど、徐々に自分がどんな家を探しているのか、分からなくなってしまう。目の前に現れる家は千差万別。とても綺麗でかっこよくて築浅だけれど、舗装道路から外れて坂道を延々と上ったところにあるログハウス、湖が近くて眺めもいい。でもなんだか暗い家、キッチンになぜか提灯がいっぱい並んでいて、お店?みたいな家、間取りが定住向けではない家、手入れの行き届いている家から、お皿が洗い桶に入ったまんまの家まで、それはもう混乱の極み。何回目かの内覧後、徒労感に落ち込んでいる私を見て、娘が言った。

ママにとって、何がいいかは分からないけれど、何が嫌なのかが分かったよ。

中古物件だもの、気に入らないところはどんな家にもあるのは当たり前でしょ。そろそろ、ここだけは譲れないという最低条件をリストアップして、あとは自分にとって重要かどうかを見極めるようにしたらいいんじゃない。

 

その頃にはすでに20件ほどの物件を見ており、目も慣れて、世間の相場とか、押さえどころとか、地域や築年数での金額設定など、そこそこ把握できるようになっていた。だからこそ、なかなかしっくりくる家に出会えないことに苛立ちもしていたのだけれど。なんと言っても70歳を越えた私が一人で住むには、若夫婦が移住するのとは違う最低条件があるのだ。まさしくその通りだと、ちょっと頭をがんとやられた気分で、リストを整理をしてみた。

 

*地域は山梨か、長野か=やっぱり馴染みがある長野県。

*価格と築年数は相関関係にあるから、予算の上限を明確にする。

*標高は1200m以上が望ましい…1000mくらいだと夏は空気が重い。寒いより暑いのが辛い。

*となると、別荘地。かつ年齢や男手のないことを考えると管理別荘地。

*後々を考えると、土地は借地権ではなく所有権。

*雪かきを考えると幹線道路からあまり奥まっていないほうがいい。 

*家の広さは30坪程度はほしい。

*土地はそこまで広くなくてもよい

*道路から敷地に入るのに段差がない

*車が複数台停められる

*JR中央線の特急停車駅からタクシーで来られる

*高速道路のインターが近い

*暖炉(薪ストーブ)があればうれしい

*近くに温泉があればなおいい。

 

 整理したとたんに、新着物件としてサイトに上がってきたのがこの家だった。

こんなことってある?

あったのです。

私がリストアップした条件をすべてクリア!!!

 

めでたく、私は、私の家と出会えたのです。

 

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